弁護士活動日誌

日照権侵害の裁判

 西宮市の東部地区で日照権(建物の日当たりを確保する権利)を侵害する事件が発生しました。

近時、都市部で土地の有効利用の観点から中高層の建物が隣地に接近して建てられ、近隣住居の日照権を侵害する事件が多発しています。

今回の被害建物は、第一種住居地域に建っており、よりよい住環境が求められる地域です。その南側に被害建物に接近(境界線からの距離が0.54~9.8メートル)し、高さ9.4メートルの3階建建物(加害建物といいます。)が建てられたのです。高さ10メートル以下の建物は日照規制の対象にはならないのです。しかし、現実に日照の阻害は発生しているのです。

住民側は、施主や建築業者に日照権侵害になると申し入れましたが、施主側は「建築基準法など法規制はクリアしている」の一点張りです。

そこで、住民側は、3階建建物によって日照が著しく阻害され、それは「受忍限度を超えている」として被害に遭っている家族の1人1人が原告となって、損害賠償請求の訴えを提起しようとしています。高さ10メートル未満の建物で日照規制外であっても、現に日照被害が発生しているのです。特に冬期には、加害建物によって午前11時からほぼ一日中日陰となります。

私は、平成8年12月、今回の事件と同じように加害建物が高さ9.7メートルで日照権規制にかからない建物(3階建木造住宅)による日照権侵害事件について、大阪地方裁判所で勝訴判決を得、高裁も最高裁判所も勝訴判決でした。

この判決に力を得て、今回の事件も是非勝訴したいと思いがんばっているところです。

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