弁護士 和田 香の部屋

2013年06月

民法改正にご注目を

2013/06/10 15:39:00

 現在、120年ぶりの民法の全面改正が法制審議会で議論され、中間試案が発表されました。
 中でも注目されているのが、企業などが融資を受ける際の連帯保証の制限です。
 連帯保証制度は、連帯保証人が債務者(お金を借りた人など)と同じ責任を負う制度です。
 従前より、銀行や貸金業者が中小企業などに融資をする際に個人保証を求めることから、「絶対に迷惑をかけないから連帯保証人になってくれ」などと頼まれて連帯保証人になった人が会社の倒産に伴って多額の請求を受け、自己破産や自殺に追い込まれる悲劇が繰り返されてきました。
 そこで、法制審議会では、企業などが融資を受ける際、経営者以外の第三者による個人保証を禁止し、経営者による保証の場合も経営者の支払能力などを考慮して保証債務を減免する制度の新設などが検討されています。
 中小企業等への貸し渋りが懸念される一方、会社の経営に参加していない第三者が思わぬ請求を受けることがなくなることは合理的といえます。
 連帯保証制度を含む民法改正の中間試案については、6月17日までパブリックコメントの受付が行われています。法務省のホームページ(http://www.moj.go.jp/shingi1/shingi04900184.html)から中間試案を閲覧し、パブリックコメントを送付できるようになっていますので、興味がある方は是非、ご覧下さい。 

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