弁護士 和田 香の部屋

ビッグイシュー

2012/02/13 11:21:58

最近、事務所の近くの販売員さんからビッグイシューを購入している。
 ビッグイシューとは、1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊された雑誌で、ホームレスの人が販売員となり、雑誌の価格300円のうち160円が販売報酬となる。ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業として、今ではよく知られた存在であろう。
 今まで路上で立ち止まって購入することが何となく気恥ずかしく、自ら購入したことはなかったが、先日、大好きなアーティスト草間彌生さんを特集しているのが目に入り、購入した。
 読むと、草間さんの特集もよかったが、その他の記事の多様さ、国際性の豊かさに驚いた。何より、前向きな気持ちになれる記事が多い。
 バックナンバーを買い求め、少しずつ読んでいる。雑誌を読みたいから購入するので、買うときに募金をしたとか、人助けをしたといった気分がしない。
 ビッグイシュー、疲れたときに効く雑誌。読んだことがない方に是非お勧めする。 

親権、最長2年停止へ民法改正

2012/01/12 19:07:11

 親の虐待から子どもを守るため、親権を最長2年間停止する制度を柱とした民法等改正案が成立し、今年4月に施行されます。
 「親権」とは、未成年の子どもを育てるために親が持つ権利と義務の総称で、子どもを世話し、教育する監護教育権や、住む場所を決める居所指定権などが含まれます。
 これまで、親権を制限するには、期限を定めずに親から親権を奪う親権喪失制度しかありませんでした。そのため、親子関係への影響が大きく、申立てをためらうケースがあると指摘されていました。
 今回の制度では、親族や検察官らのほか、子ども本人や未成年後見人も家庭裁判所に親権の停止を申し立てることができるとし、最長2年間親権が停止されます。
 また、子どもを保護し、財産を管理する後見人も、1人しか認めないのではなく、複数人や法人も務めることができることになります。
 その他、しつけのため親が子どもを叱ることができる懲戒権の行使についても、「子の利益のため」でなくてはならないことが明文で規定されることになりました。
 民法の改正に伴い、児童福祉法も改正され、緊急時においては児童相談所長や児童養護施設の施設長らの権限が親の意向よりも優先され、一時保護中や入所中の子どもの監護・教育を行うことができるようになります。
 このような一連の改正により、今後、育児放棄(ネグレクト)を受ける子どもの救済や親権者による不適切な入所施設からの連れ戻し等が発生しないよう行政が制度を運用できること、また、弁護士を含め周囲の大人が子どもの安全を確保できることが期待されます。

 

湯たんぽ犬

2012/01/01 00:00:13

今年の冬は、節電対策で湯たんぽが注目されているそうですが、我が家では湯たんぽ犬が大活躍中です。

 犬や猫は、人間よりも平熱が高いようで、一緒にいるとぬくぬく温かいものですが、我が家の犬の小梅と猫のうららを比較すると、どうやら猫のうららの方が体温が高いように感じます。

 とはいえ、猫が気ままなのは習性で、うららは、暖められるのはよくても暖めるのは気に食わないらしく、湯たんぽの上に座りはしても湯たんぽ代わりにはなりません。

 その点、犬が気配り上手なのも習性で、小梅は、人が寝ていると暑かろうが寒かろうがピッタリくっついていてくれます。それどころか、眠りの邪魔をする人がいようものなら、寝ている本人まで目が覚める程の大声で抗議をしてくれる周到さです。

 そんな小梅、冬は重宝がられて引っ張りだこ。がーすーがーすー、寝息がちょっと大きめなのも愛嬌です。 

賃貸借契約中の更新料

2011/12/13 19:09:09

賃貸マンションに住んでおられる方も多くいらっしゃると思いますが、平成23年7月15日、賃貸借契約中の更新料支払いに関する条項が消費者契約法に反し無効か否かについて争われたケースについて、最高裁判所が更新料支払条項を有効とする判断を示しました。
 更新料支払条項とは、賃貸借契約の更新時に、借家人が家主に対し、一定額の更新料を支払わなければならないとする約束です。
 消費者契約法10条は、「民法、商法その他の法律の公の秩序に関しない規定の適用による場合に比し、消費者の権利を制限し、又は消費者の義務を加重する消費者契約の条項であって、民法第1条第2項(権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない。)に規定する基本原則に反して消費者の利益を一方的に害するものは、無効とする。」と定めています。
 最高裁は、更新料支払条項が消費者契約法10条後段に該当するか否かは、①当該条項の性質、②契約が成立するに至った経緯、③消費者と事業者との間に存する情報の質及び量並びに交渉力の格差、等を総合考慮して判断されるべきとしました。
 そして、①更新料の法的性質は、賃料の補充ないし前払、賃貸借契約を継続するための対価等の趣旨を含む複合的な性質を有するものであり、更新料の支払に経済的合理性がないとはいえないこと、③一定の地域において更新料の支払いをする例が少なからず存在し、また、従前裁判上の和解手続き等においても、更新料条項を当然に無効とする取扱がされてこなかったことから、更新料条項が賃貸借契約書に一義的かつ具体的に記載され、賃借人と賃貸人との間に更新料の支払に関する明確な合意が成立している場合に、更新料条項に関する情報の質及び量並びに交渉力について、看過し得ないほどの格差があるとはいえず、④更新料の額が賃料の額、賃貸借契約が更新される期間等に照らし高額に過ぎるなどの事情がない限り、消費者契約法10条に違反しない、と判断しました。
 ちなみに、本件のケースは、1年更新の契約で、賃料が月額3万8000円であるところ、更新料が賃料の2ヶ月分に相当する7万6000円でした。
 当該最高裁判例により、今後、更新料支払条項は、直ちに無効とならないことになります。
 しかし、最高裁が示した①②③の基準のうち特に②の契約締結に至った経緯及び③の情報及び交渉力の格差の程度、そして、④の更新料と賃料・賃貸期間のバランスがとれているかどうかは、個別のケース毎に具体的に考慮されます。
 本件最高裁判例によって全ての更新料支払条項が有効とされた訳ではありませんが、更新料の有効性についてはこれまで高等裁判所間で判断が分かれていたことから重要な判例といえます。 

耳より法律情報「貸金業法の改正について」

2011/11/11 15:46:14

 消費者金融などの貸金業者や貸金業者からの借入れについて定めている貸金業法が改正され、新しい規制が平成22年6月18日から実施されています。

 新しい貸金業法のポイントは、①総量規制、②上限金利の引下げ、③貸金業者に対する規制の強化、が図られたことです。

 ①の「総量規制」とは、借りすぎ・貸しすぎを防止するため、個人が貸金業者から借入れをする場合、借入残高が年収の3分の1を超える場合、新規の貸付け・借入れをできなくする規制です。消費者が借り入れをできる状態なのかどうかを確認するため、借入れの際に基本的に「年収を証明する書類」が必要となります。

 ②の「上限金利の引下げ」とは、関連する法律の改正によって、上限金利が貸付額に応じ15%~20%となり、それを超える貸付けが民法上無効で行政処分の対象となり、かつ、20%を超える金利帯で貸付けた場合は刑事罰の対象とされたことを指します。

 また、③「貸金業者に対する規制の強化」により、法令遵守の助言・指導を行う国家資格のある者(貸金業務取扱主任者)を営業所に置くことが必要となりました。

 自分の借入れがどのようになるかについては、借入れ先の貸金業者に対する問い合わせの他、全国各地にある相談窓口(http://www.fsa.go.jp/soudan/index.html )にどうぞ。 

隣のみーちゃん

2011/08/25 10:11:44

我が家のお隣は、三毛猫みーちゃんの1人住まいである。従前、そこには狸の一家が住んでいたが、いつの間にか引っ越してしまい、今ではみーちゃんがかれこれ半年ほど家を構えている。

 家を構えるというと大袈裟に聞こえるかもしれないが、実際、みーちゃんには立派な家がある。

 かつて人の住居だった大きな空き家とは別に、みーちゃん専用の段ボール製の家が道行く誰かによって設置され、その後、これまた誰かによって段ボール邸に防水シートが貼られ、毛布が敷かれた。

 段ボール邸は、住宅街の道路に面しているので、みーちゃんは子ども達のアイドルである。それだけではない。早朝、通勤途中のお姉さんがみーちゃんに朝食を運び、昼前には初老のご夫婦が昼食とペットボトルの水を持参する。そうかと思えば深夜、若い女性が夜食を運んでいる。

 愛想のいいみーちゃん。機嫌がいいと私にも挨拶をする。にゃ。みーちゃんにニヤニヤ近づこうとしては、背後にうららの冷たい視線を感じて断念する。

  

大連ツアー

2011/01/01 15:15:04

 みなさん、『坂の上の雲』(司馬遼太郎著)の舞台となった中国の都市といえば大連・旅順ですよね。
 去る平成22年10月の3日間、上出弁護士らと共に大連に行ってきました。
 大連は、日本の仙台市と同程度の緯度に位置する大都市で、日本統治下で建設された旧満州鉄道の本社ビルなども残されています。 
 滞在2日目、私たちは大連から車で1時間ほどの距離にある旅順の戦争資料館に行きました。そこでは係員の方が日本語でユーモアを交え説明をしてくれたのですが、殺害されようとする市民の写真を示しながら「もう戦争をしてはならないということです。」と言われた言葉が非常に心に残り、戦争を繰り返してはならないということを再認識させてくれる旅行となりました。
 さて、『坂の上の雲』は、ドラマ化もされて非常に人気だと聞きます。この機会に、是非、活気があって美味しい海鮮料理が盛り沢山な大連・旅順を訪れることをお勧め致します。

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