事務所ニュース いずみ第15号(2003/7/20発行)

「夕映えの湖北」 中村恒夫さん 撮影
暑中お見舞い申し上げます
皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
ついにアメリカは、自分の気に入らないイラクを侵略して、フセイン政権を転覆してしまいました。口実に使われた「大量化学兵器」は未だ発見されていません。おびただしい市民、子どもたち、兵士たちの血が流れました。ブッシュ大統領に、「できる限り少ない犠牲で、目的を達成することを望みます」とエールを送った小泉首相。自分の子どもや孫がイラクにいても、彼は同じ言葉を言えるのでしょうか。
ブッシュの論理でいけば、次のターゲットが北朝鮮でないとは誰が言えるでしょうか。
その場合、米軍は日本の在日米軍基地から出動していくのです。 それに合わせるようにして、日本が「武力攻撃事態」に入った場合の国民総動員を定める「有事関連法」を、与党と民主党が成立させてしまいました。
そして「教育基本法」を改変して、国民に「愛国心」を教育しようとしています。
いったい、この国は、どこに向かおうとしているのでしょうか。
私たち一人ひとりは「無力」ではなく「微力」に過ぎない、声を合わせればこんな日本を変えられる──そんな気持ちだけは持ち続けたいと思います。
猛暑が続きますが、皆さまご自愛下さい。
2003年7月 あべの総合法律事務所
弁護士 蒲田豊彦 事務局長 酒井 秀和
弁護士 岩城 穣 事務局次長 根木原知子
弁護士 上出恭子 事務局 阪田裕美子
弁護士 佐藤真奈美 事務局 藤井 結子
弁護士 中森俊久 事務局 浅田 静香
事務局 杉山 勇樹
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