弁護士 中森俊久の部屋

大阪弁護士会 シンポジウム「外国人学校ってどんなとこ?」 ~すべての子どもたちに学習権の保障を~

2013/01/10 15:10:19

日本には、200万人以上の外国人が生活しており、数多くの外国人学校があります。
朝鮮学校、韓国学校、中華学校、ブラジル学校、ペルー学校、インド学校、インドネシア学校、インターナショナル・スクールなど様々な学校で、多くの子どもたちが学んでいます。

しかし、これらの学校には公的な財政補助が十分でなく、大学受験資格、通学定期券、保健、高校授業料無償化制度などでそれぞれ異なった取り扱いを受けています。

校舎がない学校もあり、外国人学校で学ぶ子どもたちの「教育を受ける権利」が十分に保障されているとはいえない状況にあります。

多民族・多文化共生社会の構築が求められている現在においても、外国人学校に対する地方自治体の補助金が打ち切られるなどにより、外国人・民族的マイノリティの子どもたちの教育環境が深刻な危機に直面しています。

大阪弁護士会子どもの権利委員会外国人の子どもの人権部会では、近畿圏内にある外国人学校を訪問し、学校関係者と意見交換の持つ機会を重ねてきました。それらの報告も兼ねまして、表記のシンポジウムを企画しましたので、是非ご参加いただけたらと思います。

◆シンポジウム「外国人学校ってどんなとこ?」
  ~すべての子どもたちに学習権の保障を~
◆日時 2013年2月23日(土)午後1時00分~4時30分
◆場所 大阪弁護士会館1001・1002(入場無料)
◆プログラム(仮)
  (1) 講演 田中宏一橋大学名誉教授「外国人学校の歴史と現状」
  (2) 各学校訪問の報告 外国人子ども部会(朝鮮学校、韓国学校、ブラジル人学校など)
  (3) パネルディスカッション
  (4) 当事者からの報告
 

「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」

2012/10/10 00:00:52

「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」
(以下「障害者虐待防止法」)が平成24年10月1日に施行されます。
この法律は、「誰であっても障害者への虐待をしてはならない。」と明記し、
家庭や施設、職場で虐待やその恐れのある状況を発見した人に通報を義務付けています。

また、通報者の秘密を守ることや国や自治体が虐待防止の責務を負うことに加え、
障がい者を現に養護する人(養護者)に対して支援措置を講じることなども規定されています。
そして、この法律に基づき、全国の市町村や都道府県は、障がい者虐待に関する窓口を設置し、
相談や通報などの受付を行い、虐待の早期発見に取り組むことになりました。
この法律が実行力を持ち、障がい者の尊厳が守られることを願います。

 

連帯を探る

2012/09/14 19:58:05

この4月に民主法律協会主催の韓国視察ツアーに参加し、民主労総(労働組合のナショナルセンター)や民弁(民主社会のための弁護士会)というメジャーな訪問先に加え、青年ユニオン、学生自治会等を訪ねた。

急な社会変革の中、不安定雇用が増大し、若者へしわ寄せが行くいわば日本と同じような状況のもと、韓国の青年ユニオンは、マスコミからの取材を受け、若者による「市民活動」の動きの一つとして多く報道されている。

 京都大学助教の安周永氏は、「日本人は政治家に期待しすぎではないか。閉塞日本をどのように変えるのかは結局市民一人一人が考え、発信すべきではないか。」(レジメより)と仰っていたが、確かに、この辺りの市民感覚というものが日本と韓国とでは若干違うように思えた。未来を担う若者の純粋な思いに、市民運動、労働組合運動がいかに連帯していけるか、このあたりが大切だと感じたツアーであった 

ロンドンオリンピック

2012/08/10 17:37:24

暑い日が続く中、クーラーに頼らざるをえない一方、節電のことが頭に浮かぶ日々のことと存じます。また、オリンピックの連日にわたる感動から、寝不足がちな方も多いことでしょう。メダルがすべてではないし、ベストを尽くすことが大事だと分かっていながら、ついついメダルを期待してしまうのが人間ですね。人間が行っている以上、審判のジャッジにミスがあったり、バドミントンの無気力試合で失格者が出るなど、本来あるべきではない場面に遭遇したりもします。そうした中でも、更なる向上を目指して日々努力することの大切さを改めて感じさせられるロンドンオリンピック、最後まで目が離せません。

 

ドキュメンタリー映画『誰も知らない基地のこと』のご紹介

2012/07/12 18:30:27

ドキュメンタリー映画『誰も知らない基地のこと』のご紹介
第七芸術劇場で、7/7~7/13 11:55(~13:10終)
以下、公式HP http://kichimondai.com/ より

沖縄返還から40年を迎える2012年
日本の将来はこの問題とどう向き合うかにかかっている

連日、国内のメディアを騒がせている普天間基地移設問題。
だが世界に目をやれば、基地問題は日本だけの問題ではない。
現在、世界の約40カ国に700箇所以上の米軍基地が存在する。
なぜ、戦後60年以上過ぎても基地をなくすことができないのか?

本作は2007年にイタリアで起こった基地拡大への反対運動をきっかけに、
イタリアの若手監督2人がその謎を探る旅に出て制作したドキュメンタリー。
主な取材地はビチェンツァ(イタリア)、ディエゴ・ガルシア(インド洋)、普天間(沖縄)。
基地の騒音や兵士が起こす事故に苦しむ住民と専門家への取材を通じ、
あまりに横暴な米軍と膨らみ続ける軍産複合体の真実を暴いていく。

折しも5月に沖縄返還から40年を迎える日本。
一国の存在意義を揺るがす重要課題でありながら、
国民全員がその実態を把握しているとは言い難い沖縄基地問題。
本作はその入門編としても最適でありすべての日本人が必見の内容だ。
 

舞台「釈迦内柩唄」のご案内

2012/06/06 19:28:35

劇団希望舞台が来月6月19日(火)にクレオ大阪西において「釈迦内柩唄」という舞台を公演します。
時間は14時~と、19時~の2部制です。
http://www.kibou-butai.com/syaka/index.htmlをご参照下さい)

この舞台は、1945年6月、秋田県大館の花岡鉱山で強制就労させられていた中国人労働者の集団脱出があり、結果、986人の中国人労働者に大弾圧が加えられ、420人が殺害されたと言われている事件と作者水上勉氏の父が棺桶を作る大工だったといった事実をモチーフにして水上氏が戯曲として書き上げた作品を米倉斉加年が演出した作品で、各地で好評を得ています。

ストーリーは、花岡鉱山近くにある釈迦内という場所の死体焼き場で家業をする家族の所に、朝鮮人の崔さんが花岡鉱山から逃げてきて・・・という展開をしていきます。
「ふるえるような怒りの奥底にすがるようないのちの願いがあった」、「わけへだてなき優しさと勇気、時代に問いかける人間賛歌、水上勉の世界」とチラシに書かれています。
非常に感動的な舞台で、多くの方々にご覧頂きたい作品です。
 

当事務所でもチケットの取り扱いをしていますので、是非、ご覧下さい。

日時 2012(平成24)年6月19日

    第1部 14時開演

    第2部 19時開演

場所 クレオ大阪西(大阪市立男女共同参画センター西部館)

http://www.creo-osaka.or.jp/west/access.html 

料金 一般前売り 3,000円

    高校生以下 1,500円

    当日はいずれも500円増

     

「欠陥住宅における損害賠償請求と、居住したことによる利益の損益相殺について」(最高裁平成22年6月17日付判決)

2012/04/17 17:48:53

本件は、新築建物を購入した消費者が、建て替えを必要とする重大な欠陥(瑕疵・かし)があると主張して、業者らに損害賠償を求めた事案です。業者側は、建て替えまでの間、消費者が本件建物に居住していたことが利益に当たるとして、つまり、その間家賃を支払わずに住居を確保できたとして、建て替え費用からの居住利益の控除を主張しました。  この点、上記最高裁判決は、新築建物に重大な瑕疵があり、建て替えざるを得ない場合など、社会通念上、建物自体が社会経済的な価値を有しないと評価すべきときには、居住の利益について、損害額から控除することはできないとしました。重大な欠陥のある家に居住することは、消費者にとっても苦痛な話です。 下級審判決では、この点に対する判断が分かれていましたが、最高裁により、判例の統一が図られたものといえます。 

節電

2012/02/13 11:12:07

1月27日、直径20メートルに満たない小惑星が地球から約5万9000キロ離れた宇宙空間を通過したことが、米航空宇宙局(NASA)専門家の観測で分かりました。地球に被害を与える恐れは全くなかったものの、専門家はこれを「ニアミス」と表現しています。

小惑星との衝突はさすがに現実離れのように思えても、現在、温暖化や原発事故による放射線被害など、人為による地球規模での被害が数多く問題化されています。被害の拡大を防ぐために我々一人一人にできることは何なのか、地球規模による具体的な対策が求められる中、当事務所としても節約をかねた節電をより進めたいと思います。 

世界の民主化運動に学ぶシリーズ(別名「ほんとうの民主主義に目覚めよう! 私たちは99%」)第2弾「アラブの春」が意味するところ

2012/01/12 18:56:43

  日時:2012年2月1日(水)午後6時30分
  場所:エル大阪(府立労働センター)701号室    http://www.l-osaka.or.jp/pages/access.html 
 チュニジアから始まった民主化デモは、エジプトのムバラク政権やリビアのカダフィ政権を崩壊させ、ほんの少し前までは考えられなかったような目覚ましい成果を挙げています。民主法律協会国際交流委員会では、このような世界の民主化運動に学んで、日本での運動に生かそう、という企画を立てました。その第2弾として、石黒大岳さん(神戸大学研究員)を講師に招いて、「アラブの春」の背景事情や実状について学習する予定です。ご都合つく方、是非ご参加頂けたらと思います。
 なお、民主法律協会国際交流委員会では、2012年4月上旬(4月8日(日)~11日(水)の予定)に韓国へ視察に行くことを計画しています。興味のある方は中森までお問い合わせ下さい。
 

原発と原爆

2012/01/01 00:00:32

上出弁護士の自転車を借りて、西成警察に接見に行くことがよくある。大阪市立大学附属病院の前を西に行き、高速道路の高架を越え、太子の交差点を南西に行くと、その警察はある。 鎌ヶ崎(あいりん地区)の日雇い労働者によるいわゆる「西成暴動」によって、建物は周囲を高い柵や鉄格子で囲い、鉄製の門前では、警杖を持った門番が常に警備している。この西成警察、夜8時頃にに行くと、4~5人の警察官が1階のフロアで待機し、毎回と言ってよいほど、皆さん対面に設置されたテレビを鑑賞されている。西成警察に限った話ではなく、警察署内において、何故こうも職員にとってのベストポジションにテレビが設置されているのか、疑問に思うことがある。ニュース速報をチェックする必要があるのかもしれず、はたまた公務員バッシングをするつもりはないのだが、鎌ヶ崎で繰り広げられているであろう様々な人生模様と照らし合わせると、何とも言えない気分になる。帰りの自転車を漕ぎながら、ウォール街から始まった貧困と格差への抗議デモを思い浮かべる今日この頃である。 

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