弁護士 中森俊久の部屋

2016年01月

手錠と腰縄の問題

2016/01/01 00:00:09

 刑事法廷では、勾留されている被告人が手錠・腰縄姿で法廷に現れ着席し、裁判官の指揮によって解錠される運用がなされています。裁判員裁判では、裁判官・裁判員らが入廷する前に解錠するなど一定の運用変更はありますが、手錠・腰縄姿が傍聴人の目に晒される点に変わりはありません。これら現在の運用は、被告人の人格権(憲法13条)や無罪推定の原則(憲法31条)、さらには、国際人権法上(自由権規約7条、10条、14条2項等)問題があると言わざるをえません。裁判所の法廷警察権のために一定の制約があるとはいえ、被告人の手錠・腰縄姿を傍聴人や裁判官の目に晒さない運用も十分に可能なはずであり、被告人の権利の重要性に鑑みれば、早急にそれを目指すべきです。

 本年1月16日(土)午後1時30分から大阪弁護士会にて、シンポジウム「法廷内の手錠・腰縄は許されるか?」が開催されますので、ぜひご参加下さい。

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