弁護士 中森俊久の部屋

2010年01月

不当逮捕

2010/01/01 14:49:30

 とある依頼者が突然逮捕された。容疑は、上司の指示に従って会社の商品を取引先に運搬したところ、会社に無断で取引したものであるから横領の共犯になるとのこと。依頼者は、上司の指示であることや自己の行為の詳細を語り、犯罪とは知らなかったと身の潔白を訴え続けた(犯罪であるかどうかさえ、本人には分からない)。10間の勾留決定に続いて、6日間の勾留延長がなされた挙げ句、その依頼者は釈放され、不起訴処分となった。勾留延長に対する準抗告により延長期間は短縮できたが、それでも逮捕時から含め18日間の身体拘束である。依頼者は、計り知れないダメージを受け、家族も今後のことを憂いだ。捜査の為に必要であれば長期の身体拘束を容易に行う日本のシステムは異常とも思える。「逮捕者=犯罪者」という偏見を捨てなければならない。私のその依頼者は、明らかに被害者である。

ページの先頭へ戻る