弁護士 森野 俊彦の部屋

2019年01月

ようやく訪ねえた信州松本

2019/01/01 00:00:11

 誰でも長年行きたいと思っていてなかなか行けない街があると思う。私にとって長野県松本市がそうである。若いころ北杜夫の「どくとるマンボウ青春記」を読んでぜひ松本に行きたいと思っていたのに、行けないまま、あっという間に五十年余が経過してしまった。中高年になって毎年一回は信州の温泉巡りをしているのに、いつでも行けるということもあってか、高速道路から松本城を遠望するのがやっとであった。
 昨秋、ある旅行会の前泊地として松本市近くの浅間温泉を選び、ようやく松本を訪れることができた。ところが、直前にガイドブックを見ていて、同市には「松本市立歴史の里」というのが見どころして紹介され、その中に「日本司法博物館」及び「松本少年刑務所旧独居房及び雑居房」が移築、復元されているのを知り、急きょ、そちらを見ることにした。松本電鉄大庭駅からかなりの距離を歩いてたどりついたが、先人たちが裁判や行刑実務に尽力していた様子が垣間見られて興味深かった。
そのあと、松本城にのぼり、宿願の一部は達したが、時間の関係で肝心の北杜夫の小説の舞台となった旧制松本高校の校舎などには回ることができなかった。不完全履行になってしまったが、満願成就ができるかどうかは、残された時間との闘いとなりそうである。

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