弁護士 上出恭子の部屋

まだ早いと言わずに「遺言書の作成」、お考えになりませんか

2020/06/01 15:52:19

 新型コロナウィルスの第一波、収束の目処がようやくできつつある状態となりました。

 新型コロナウィルスの感染が急激に拡大しはじめた4月上旬、お子さんがいらっしゃらないご夫婦から、遺言書の書き方を知りたいとのことで、ご相談を受けることがありました。年齢的にはまだ十分お若い方でしたが、新型コロナウィルスの感染状況から万が一に備えて知っておきたいというお話でした。

 お子さんがいらっしゃらない場合、どちらかが亡くなられると、配偶者の他、親御さんがご存命の場合は親御さんに、すでにお亡くなりになった場合にはご兄弟に、ご兄弟が亡くなれている場合にはそのお子さん達(甥、姪)が代襲で相続をすることになります。

 ここ数年、担当させていただ事案の中には、お子さんのいらっしゃらないご高齢のご夫婦でご主人が亡くなったケースで、遺言書が無いため、疎遠な兄弟、甥・姪らに相続のことで連絡を入れなければならなったということで、ご依頼を頂くということがありました。特に、年配の方の場合、ご兄弟が沢山いらっしゃることもままあり、さらには代襲相続により、10名を超える多数の方と話をしなければならないといったこともありました。

 こういった場合、「財産は全て妻が相続する」または「財産は夫が相続する」といった遺言書があれば、兄弟、甥姪との関係では、遺留分という相続分の最低保障のようなものが有りませんから、原則として、これらの親族と相続について協議をする必要がなくなります。  

 冒頭でご紹介をした相談者の方も別段、親、兄弟と人間関係が悪いということことではないようでしたが、他の親族と相続のことで話をしなければならないこと自体が心理的な負担となるようでした。

 遺言書の形式は自筆であっても所定の形式を整えておけば効力に違いはありませんが、紛失したり改ざんの危険もあるため、公証人に関与してもらう形式での遺言公正証書の形で作成なさることをお勧めします。

 当事務所でもご相談に応じてますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

弁護士 上出 恭子

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