弁護士 上出恭子の部屋

2017年08月

ゴールドの指輪

2017/08/01 00:00:48

 「キョウコには、ゴールドよりシルバーの方が似合うのじゃないかしら。」大学2回生の夏、しばらく過ごしたギリシャのアテネで、自分へのおみやげ探しに、研修先で御世話になったギリシャ人のニコリタさんと一緒に指輪を探していた時に言われた一言です。
 その言葉の意味するところが瞬時には分かりませんでしたが、「黄色の肌」にゴールドでは指輪が映えないということなのだと理解をしたとともに、西洋の人から見れば自分の肌は「黄色」に見えるのだと初めて認識をした瞬間でした。
 ニコリタの言葉に差別的な意味合など含まれておらず嫌な思いはしなかったものの、その言われ方次第では、今でも宝もののようなギリシャでの思い出は全く違ったものになっただろうと思いました。
 ヘイトスピーチをはじめ、他者への不寛容さが深刻さを増す中で、ふと、25年も前の出来事が思いおこされました。

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