弁護士 蒲田豊彦の部屋

2008年01月

青い星

2008/01/01 09:00:00

 「かぐや」から撮影した月からの地球の出と入りの映像を見た。
 地球は天体に浮かぶ青い星で名状しがたいほど美しくなぜかいとおしさを感じた。三八万キロの月から地球をハイビジョンカメラで撮影したのは世界で始めてのことである。
 地動説を唱えたコペルニクスや「それでも地球は回っている」と言い続けたガリレオがこの映像を見たらどのようにコメントするだろうか。
 「われに足場を与えよ、されば地球をも動かさん」と言ったアルキメデスに見せたらどのように言うのだろうかと想像すると面白い。
 版図を広げることに狂奔した侵略者チンギス・ハーンやチムールに見せたら自らがやってきたことがいかに意味のないことであったと思い知ることだろう。
 定家や芭蕉にもこの映像を見せてやりたい。
 レトリックに富んだ作風の定家は青い星を和歌に詠むだろうが、芭蕉はなぜか俳句にしないように私は思う。
 私は、茶の間という地球にいながら、月からの青い地球を眺め、不思議な何かトリックにかけられたような感じを受けたが、同時に平和で地球人たちが幸せに生きてほしいと思った。
 素粒子(朝日新聞平成一九年一一月一四日付 夕刊)は「この青い星に、いつの時代も戦争が繰り返され、テロが頻発し、親殺し、子殺しが絶えず」、と述べつつ、
 「と同時にまたこうも思う。このいのち、何をあくせく……」。と書いている。
 しかし、私は青い星を見てもっと前向きに捉え、真摯に生きていきたいと思った。 

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