弁護士 蒲田豊彦の部屋

2005年01月

飛鳥と私

2005/01/01 09:00:00

 昨年は飛鳥を4回ほど訪れた。
 高校時代のクラス会を開催し、吟行(俳句)で訪れ、ハイキングを愉しんだ。
 大和は国のまほろば。この古の都を訪ねるたびに、いつも感興を覚えるのである。
 飛鳥では、吹く風も「明日香風」であり、ごく普通の道の辺も「飛鳥路」であり、大きな石も「石舞台」となるのである。
 1300年から1400年の時の流れに埋れ、旧跡も特定できなくなっている。豊浦宮跡(とゆらのみやあと)(推古天皇の即位の宮)や、板葺宮跡[皇極天皇や斉明天皇(重祚)が即位し、大化の改新で入鹿が中大兄皇子らによって殺されたところ〕そして、飛鳥浄御原宮跡あすかきよみはらのみやあと(壬申の乱に勝利した後、天武天皇が即位した宮)も伝承地とされ、石舞台も馬子の墓と伝えられ甘樫丘も、入鹿の邸宅跡と伝えられているだけで確証がない。
 何もない宮跡に立つとき、大宮人たちが衣の裾を飜しながら歩いている姿が目に浮かんでくる。私は万葉集の扉を開けながら遠い古に想いをはせるのである。
 私にとって飛鳥は訪ねる度に新しい発見があるお気に入りの地である。

  ひいらぎの花の雫るる明日香風
  稲淵の宮跡に舞ふ冬の蝶

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