弁護士 蒲田豊彦の部屋

2002年06月

愉しみな古典の故地訪問

2002/06/01 09:00:00

  古典を読んでその故地を訪ねるのは愉しいものである。
 この早春に同伴者(妻)を連れて呉と下関に行った。
 呉には音戸の瀬戸があるが、この海峡は平清盛が中国との貿易や厳島神社に詣る船を通すために開鑿した瀬戸内海の航路の要衝である。
 この海峡を見下ろす日招山に、壮年期の清盛像が音戸の瀬戸を睥睨して立っている。
 下関には平家の終焉の地となった壇ノ浦がある。
 古戦場の跡は、いまは何ごともなかったように静かに潮が流れ、船舶が行き交っている。
 私は関門海峡を眺めながら古の戦いを想いつつ、まんじりともしなかった。
   源平の戦決せし春の潮    (壇ノ浦にて)
   余光射す七盛塚に椿落つ   (赤間神宮にて)

ページの先頭へ戻る