弁護士 蒲田豊彦の部屋

2001年09月

能と私

2001/09/01 09:00:00

  能をときどき観賞する。京都の観世会館、大阪の大槻能楽堂、奈良の興福寺の塔影能、大阪城薪能などに行く。
 私は能の抽象的で極度に省略された表現が好きである。日本の伝統芸能のなかでは、歌舞伎に同種の演目が多いが歌舞伎と比べ、能は上品な静けさを持っている。
 私は武人の戦いや悲劇をテーマとする修羅物(しゅらもの、二番目物)と女性を主人公とする幽玄、優美を旨とする鬘物(かずらもの、三番目物)を好み愉しく観ている。
 能の持っている抽象性と、そのなかに隠れるように流れている物語性との融和が私を魅了してやまない。

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