弁護士 蒲田豊彦の部屋

托卵の鳥たち

2017/01/01 00:00:00

托卵鳥と呼ばれる鳥たちがいる。
ほととぎす(時鳥)、かっこう(郭公)、つつとり(筒鳥)、じゅういち(十一)の4種で、いずれもホトトギス科の鳥である(郭公はかっこう科ともいわれている。他の科にも托卵の鳥がいるそうである)。
これらの鳥はハトよりやや小型の鳥である。
他種の鳥の巣に産卵し、その鳥に抱卵してもらい育ててもらう。
多くの場合、仮親の卵よりも早く孵化し、その雛鳥が仮親の卵を巣の外に放り出し、自分だけが育っていく。
仮親となるのはウグイス、モズ、ホオジロ、オオルリなどである。
生態とはいえ、まことにおうちゃくな鳥たちであり、また仮親たちを気の毒に思ったりもする。
なかなか姿を見ることはできないが時鳥は「テッベンカケタカ」、「特許許可局」などと鳴き、郭公は「カッコウ」、筒鳥は「ポポポポポンポン」と筒を引き抜くような声、十一は「ジューイチー」と鳴き、鳴き声を聞くだけでも楽しい(鳴き声が鳥の名前になっているのもある)。
俳句の世界ではいずれも夏鳥で夏の季語となっている。

谺して山ほととぎすほしいまま
杉田久女
郭公の声のしずくのいつまでも
草間時彦
筒鳥や風いくたびも吹き変り
山田みづえ
十一や牧の昼餉は木に寄りて
橋本榮治

俳人たちは托卵鳥と呼ばれる鳥たちをこんな風に詠んでいる。

コーヒー

2016/08/15 00:00:03

コーヒーが好きである。よく飲む。一日4~5杯は飲む。
朝1杯、昼前1杯、昼食後1杯、夕方1杯、場合によっては夜1杯といった具合である。先日、新聞にコーヒーは体にいいということが医学的にも認められたとの記事を読んだが、コーヒー好きの私にとっては朗報である。
家には、ミルとドリップ式のコーヒーセットがあり、豆のまま買ってきてその豆を挽いてコーヒーをおとす。
コーヒー豆はその時の気分でモカ・キリマンジャロ、エルサルバドル、コロンビアを買っている。
先日は妻と2人でコーヒーの淹れ方なる講習会に参加して勉強した。85度ぐらいのお湯をはじめはコーヒーの粉末を蒸らす程度に注ぎ15秒くらいおいてその後4回ぐらいに分けて注ぐ。2回目からは蒸らされたコーヒーの粉末のところからはみださないようにお湯を注いでいくのがよいみたいである。
あとはたまったコーヒーをゆっくりと混ぜてカップに入れるのである。
この間、近所の友人が「水出しコーヒー」のセットをもってきてくれ、それで作ったコーヒーを飲んだ。ディープな味わいであった。
近く「水出しコーヒー」のセットも購入しようと思っている。
一晩ゆっくりと水出しで作ったコーヒーをいただくのも楽しみである。

お金

2016/01/01 00:00:20

 明けましておめでとうございます。

  新年早々からクイズです。

  問① 3、000円の買物をしました。百円玉30枚で支払うことができますか。

  問② 100万円の買物をしました。千円札1000枚で支払うことができますか。

 答えは、①は×、場合によっては○です。②は○です。

 貨幣(硬貨)は「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」の7条で「額面価額の20倍までに限り法貨として通用する」と定められています。

 したがって百円玉は一度に20枚までしか使えません。一度に30枚は使えないのです。

 ただし、取引の相手方が了解すれば一度に30枚を使うことができます。あまりに多くの数が使用されると計算や保管などの手間がかかるからです。

 問②の答えは○です。

 日本銀行法46条2項は「日本銀行券は法貨として無制限に通用する」となっています。

 日本銀行券とはいわゆる紙幣、お札です。千円札はお札です。貨幣のように20倍までという制限はないのです。

 極端に言えば例えば一億円を千円札10万枚で支払ってもよいのです。

 新春詠 歌留多取る手の重なれる恋の札   豊彦

  破魔矢持つ幼ナを父の肩ぐるま         同

連 休

2015/08/01 00:00:36

 この9月には土曜日を含めると五連休がある。

 19日が土曜日、20日が日曜日、21日が敬老の日、22日が「国民の休日」、23日が秋分の日である。

 国民の祝日に関する法律(以下、法という)では、敬老の日が「9月の第3月曜日」とされ、秋分の日は暦の上での秋分とされており(日にちが毎年変わりうる)、かつ、22日の「国民の休日」は「その前日及び翌日が『国民の祝日』である日(『国民の祝日』でない日に限る。)は休日とする」(法3条3項)とされていて、22日がちょうどそれに当たるから休日となるのである。

 そういう点からみると、この五連休は極めて珍しい現象である。5日も連続して休めてうれしい。

  また、先の五月の2日から6日までの5連休もうれしかった。

 6日が振替休日だったからである。 6日が振替休日になったのは、法3条2項で「『国民の祝日』が日曜に当たるときはその日後においてその日に最も近い『国民の休日』でない日を休日とする」とされているからである。

  具体的には、憲法記念日は3日であるが、日曜日なので次の日になるところ、次の日(4日)がみどりの日で、「国民の祝日」であり、その次の日(5日)もこどもの日で「国民の祝日」であるから、2つの日をジャンプして6日が振替休日となったのである。

  法は祝日について元旦から天皇誕生日まで15日を定めているが、①元日のように1月1日と定まった日を祝日としている場合、②成人の日のように「1月の第2月曜日を祝日とするとしている場合(国民がゆっくり休めるようにできるだけ連休を創りだそうとしている)、③春分の日や秋分のように慣習ないしは暦の上でやってくる春分と秋分を祝日としている場合(したがって、年によって祝日が変わる)のパターンがある。

  連休はありがたく楽しみなものである。

適塾 

2015/01/22 06:21:34

このニュースの前号(三六号)で大坂の「懐徳堂」について書いた。

今回は天保九(一八三八)年、緒方洪庵が大坂の瓦町に開設し、弘化二(一八四五)年に大坂の過書町に移転した蘭学塾「適塾」(現在の住所は大阪市中央区北浜)について述べたい(写真は町屋を改装した当時のままの「適塾」の建物である)。

洪庵(一八一〇~一八六三年)は備中足守(岡山市)の人で、文政九(一八二六)年蘭方医の中天游(京都の丹後の人)の門に入り、天保二(一八三一)年、江戸に出て坪井信道(岐阜の美濃の人)の門に入り蘭学(江戸中期以降、オランダ語によって西洋の学術を研究した学問)を学んだ。天保七(一八三六)年に蘭学修行のため、長崎に赴き、二年で大坂に帰り、先に述べたように適塾(この名前は洪庵の号「適々斎」からとった)を開いたのである。

適塾は、我が国における唯一の蘭学塾の遺構として重要であり、国の史跡・重要文化財となっている。

適塾における教育の中心は蘭書の会読であった。

洪庵は多くの蘭書を翻訳しているが、勉強に使われたのは原語(オランダ語)で書かれた蘭書だったと思われる。

当時、適塾には蘭仏辞書が一つしかなく、その辞書は予習をする塾生の引っ張り凧であったと言われている。

講義は二階の塾生大部屋で行われたが、塾生の塾頭を筆頭に成績の良い順番で講師に近い席に座ることができた。

塾生たちは蘭書の原書を会読したり、講師の講義を受けるなかで、西洋の合理主義や科学的な論理を学んでいったのである。また、医学の勉強もしていたかも知れない。

塾生は北海道から鹿児島まで、全国から入門しており、延べ一〇〇〇人に達した。特に佐賀、筑前、越前、土佐、宇和島、足守の各藩などは藩主の命によって入門させたほど適塾の評価は高かった。

適塾は佐野常民(佐賀藩、日本赤十字社の創立者)、大鳥圭介(播磨出身、政治家)、橋本左内(福井藩、幕末の志士。安政の大獄に連座し斬罪)、大村益次郎(周防出身、陸軍の創立者)、福澤諭吉(中津藩、思想家、教育家)などを輩出した。

また、洪庵は、蘭学のほか蘭方医としても活躍し病理通論など、夥しい医学書を著し、天然痘予防の種痘を我が国に導入し道修町に「除痘館」を設立するなどの業績を挙げた。

文久二(一八六二)年、江戸に出て幕府奥医師と医学所頭取を兼任したが、文久三(一八六三)年、多量の喀血によって急死した(五四歳)。

明治二(一八六九)年、大阪府が洪庵の嗣子緒方惟準らが参加する医学校を設立し、その後、これが現在の大阪大学医学部に承継されている。

懐徳堂

2014/09/13 06:25:56

「懐徳堂」は淀屋橋から御堂筋に沿って南へ七〇メートルほど下った東側にあった。いまは日本生命ビルが建ち、そのビルの南側面に小さく「懐徳堂跡」というモニュメントがあるだけだ。  

商都であり、商人の町である大坂(当時は大阪ではなく大坂であった)は商家が抬頭してきて町人たちが劇場、花柳界、そして俳諧や小説などの文芸を発展させ、また、学問や教育に対し関心を抱くようになった。八代将軍吉宗(在職一七一六~四五年)の時代のことである。  

道明寺屋吉左衛門、三星屋武右衛門、備前屋吉兵衛、鴻池又四郎、舟橋屋四郎右衛門は京都の三宅石庵を招いて新しく塾舎を建て、懐徳堂と命名した(一七二四年)。

 そこでの学問は儒教、朱子学、陽明学、仏教、神道をはじめ、西洋の天文や地理にも及んだ。  懐徳堂は吉宗の意向で江戸の会輔堂に対応する形で、一七二五(享保一〇)年準官立の学校となった(このことは、一方で懐徳堂が体制内化されることになる。因みに、当時、大坂は人口約三五万人、江戸は約一〇〇万人であった)。  

私は懐徳堂で育った富永仲基(一七一五~四六年)と山片蟠桃(一七四八~一八二一年)に関心がある(他に「雨月物語」の上田秋成や陽明学の大塩平八郎もここで学んだ)。
 
仲基は儒教、仏教、神道を批判した(「翁の文」、出定後語)が、なぜか支配体制としての社会制度を批判することはいっさい慎み、既成の価値を与えられたものとして受け入れている。純粋に理論に生き、実践がなかったからかも知れない。

 蟠桃は儒教、仏教、神道のすべてを批判し、唯物主義的で、無神論的な考え方に至っている。  このような人物を輩出したところを見ても、懐徳堂が自由な学問の学舎だったことがわかる(この二人のことはまたこのニュースの「人物往来」で書いてみたいと思っている)。

 懐徳堂は明治二年に一旦閉校になり、その後、大阪市中央区本町橋に移り(重建懐徳堂という)、昭和二八年に消滅する。

 懐徳堂の書籍や職員は、大阪大学に移管され、それらの資料は現在も保存されている。  ※加藤周一氏の論文、百瀬明治氏の書、平凡社の大百科事典などを参照した

自動車任意保険の弁護士特約

2014/01/10 13:24:12

  交通事故、とりわけ人身事故となると、怪我の程度にもよりますが、その賠償額は高額になります。
 交通事故について被害者でも加害者でも、弁護士に依頼するときは民事着手金や、成功報酬金および、裁判を行うときは印紙・切手代を負担しなければなりません。
 これらについて、自動車の任意保険に加入する場合、付帯的に弁護士費用の特約保険に加入しておくと、弁護士費用(着手金や報酬金)を保険で支払ってくれます。訴訟する場合には、印紙代や郵券代といった実費の部分も、被害者の場合でも加害者の場合でも、保険で支払ってくれます。保障限度額は通常300万円です。
 しかも、約款にもよりますが、通常、加入している本人が交通事故にあったり起こしたりした場合だけでなく、一定の関係者が交通事故にあった場合でもこの保険を利用できます(例えば、父がその車に任意保険とともに弁護士保険を付けていれば、その妻や子などが他所で歩行していて事故にあったり、自転車に乗っていて事故にあうといった交通事故でも利用できます)。
 300万円を超える場合は、弁護士費用の一部を自分で負担しなければなりませんが、300万円までは弁護士費用などを支払ってくれますので、大いに助かります。
 通常、加害者から損害賠償金を支払ってもらうとき、その損害金の中から弁護士費用などを負担することになりますが、弁護士特約保険からそれらが支払われる場合は、当然のことながら、加害者から受け取る損害賠償金全額自分に確保することができます。
 弁護士特約の掛金は数千円ですので、もしものときのために、弁護士特約保険も契約されることをお勧めします。
 

二上山(にじょうざん)

2014/01/09 16:45:14

阿部野橋駅を出て近鉄南大阪線の古市の駅を過ぎてしばらくすると、右手の方に二つの山が見えてくる。

二上山である。

雄岳(517メートル)と、雌岳(474メートル)で二つ仲良く並んでいる。

飛鳥人が聖山と崇めた山で、大阪と奈良を分ける美しい稜線を持った山である。山の姿は奈良市内からも飛鳥からも眺められる。

登山口は南大阪線の二上山駅を起点とするコースと當麻(たいま)(でら)駅から登るコースの二つがある(ただし、近鉄南大阪線の側からのコース)。

春夏秋冬を通じていつ登っても楽しい山である。

二上山駅を起点とするコースは急登の部分もあるが、比較的ゆったりとして距離も短く、2時間から2時間半もあれば雄岳に到着する。

雄岳の頂上付近には大津皇子の墓がある。大津皇子は帝位へむけて草壁皇子の競争相手と目され、草壁皇子を帝位につけたい持統天皇により謀反(むほん)の罪で磐余(いわれ)の地で処刑される。

万葉集に

大津皇子の(かばね)を葛城の二上山に(磐余の訳語(おき)()から)移し、(はぶ)る時に大伯(おおくの)皇女(ひめみこ)(大津皇子の同母姉)の哀傷して作らす歌

うつそみの人なる(あれ)

明日よりは二上山を(いろせ)()

見む

とある(万葉集2巻165)。

雄岳から雌岳へは鞍部(あんぶ)の広場を行く。雌岳にも広場があり、冬期には山茶花の並木があり、紅葉もあり、眺望もいい。

雄岳と雌岳の間を下ると當麻寺がある。

當麻寺は真言・浄土兼宗の寺で、白鳳時代(7世紀後半から8世紀初頭)の當麻氏の創建であり、東塔と西塔の五重塔が現存する。弥勒仏座像など白鳳仏がまつられている。

中将姫伝説があり、藤原南家の中将姫が當麻寺にたどりつき、一夜にして蓮の糸で織りあげた當麻曼荼羅(まんだら)があり、これが當麻寺の本尊となっている(かつては弥勒仏が本尊であった)。

春分の日や秋分の日には太陽が雄岳と雌岳の間に沈み、神々しい風景が見られる。折口(おりぐち)信夫(しのぶ)はこの中将姫伝説と大津皇子と雄岳と雌岳の間に沈む太陽を題材に「死者の書」を書いている。古人の登場も多く、難しい小説であるが、一読に値する。

このように二上山は低い山ではあるが登って楽しい山である。

 

署名をお願いします

2013/11/11 13:05:41

 マスコミ報道などでご存じのとおり、現在開かれている臨時国会(会期12月6日まで)で、私たちの念願の過労死防止基本法の制定が実現する可能性が広がっています。この2週間(11月11日(月)~22日(金))が山場です。
 そして、11月19日(火)午後1時30分より、この2年間の私たちの取り組
みの集大成、またクライマックスというべき第8回院内集会を開催し、集まった署名を国会に提出する予定です。
 そこで、皆さんにお願いです。この2週間、最後の署名拡大にご協力下さい。
 そして、集まった署名を、11月15日(金)までに、当事務所までお届け下さい。せっかく集まった署名が埋もれたままにならないよう、何とぞご協力をお願いします。 
  
  
 

そして、11月19日(火)午後1時30分より、この2年間の私たちの取り組
みの集大成、またクライマックスというべき第8回院内集会を開催し、集まった
署名を国会に提出する予定です。 
そして、11月19日(火)午後1時30分より、この2年間の私たちの取り組
みの集大成、またクライマックスというべき第8回院内集会を開催し、集まった
署名を国会に提出する予定です。 そして、11月19日(火)午後1時30分より、この2年間の私たちの取り組
みの集大成、またクライマックスというべき第8回院内集会を開催し、集まった
署名を国会に提出する予定です。  

9条世界会議関西2013

2013/10/03 10:35:37

 紛争の平和的解決や侵略戦争の禁止、核兵器など大量破壊兵器の禁止、外国軍隊の禁止など平和条項をもつ憲法は、世界的には増えてきています。
 そのなかでも、先頭を走っているのが日本国憲法9条です。この9条にはどのような意義があるのか、もういちど再確認しましょうという趣旨で2008年に続いて、9条世界会議関西2013が次の日程で開催されます。
 1万人規模を目指すビックイベントで、12か国から24名の方々も来阪される予定です。
 改憲が叫ばれている今、いまいちど、日本国憲法第9条の重要性を再認識する重要な機会だと思います。ぜひご参加下さい。

  ■日時  2013(平成25)年10月13日、14日
  ■場所  ① 10月13日 午前10時~
         関西大学千里山キャンパス第1学舎 
         阪急千里線 関大前下車
       ② 10月14日 午前10時~
         大阪市立中央体育館
         地下鉄中央線朝潮橋駅下車すぐ
  ■参加費 10月13日 1,000円(学生無料)
       10月14日 一般 1,000円 大学・専門学校生 500円
       高校生以下、介助者 無料

 URL http://9jou-kansai.com/ 

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