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法律相談Q&A

不貞の夫からの離婚の請求

 私は夫から夫婦関係が破綻しているとして離婚の訴えを起されました。
  夫には不倫関係ないしは不貞関係のある女がいるらしいです。
 私は夫の起した離婚の訴えに勝ちたいのです。どうすればよいでしょうか。

 離婚の裁判では夫の側からはまずは夫婦関係が破綻していることについての事実関係が主張され立証されることになります。これに対する反論や反証は必要でしょう。 しかしあなたが裁判に勝つためには夫が他の女性と不倫関係にあることを主張し立証することだと思います。
 なぜならば、有責配偶者(夫)からの離婚の請求は裁判上認められないからです。 裁判例でも最高裁判所の判決で有責配偶者からの離婚請求は認められないとしていますし、そのほか下級裁判所の判決も同様の判決が多くなされています。 問題は夫の不倫関係や不貞関係をどう立証(証明)するかです。
 夫が裁判のなかで不倫関係や不貞関係のあることを認めればいいのですが、それを否認するときはあなたは夫が不倫関係にあることや不貞関係にあることを証明しなければなりません。

 そのことを立証することに全力をそそぐことです。
 そのことが証明できれば原則としてあなたは裁判に勝つことができます(夫の離婚を求める請求は棄却するという判決になります)。
 ただ、夫の不貞行為が一回的であるなど余りひどくないときや長い別居が長く続いて破綻状態がはっきりしているときなど夫の離婚請求が認められる場合もありますのでご注意下さい。 なお、あなたは夫の相手方に対して夫と不倫関係にあることを理由に慰謝料などの損害賠償の請求をすることができます。

弁護士 蒲田豊彦

あべの総合法律事務所ニュース いずみ第42号(2017/8/1)より転載

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