事務所ニュース「いずみ」
HOME > 事務所ニュースいずみ > 法律相談Q&A > 非嫡出子の相続分は嫡出子の2分の1?

法律相談Q&A

非嫡出子の相続分は嫡出子の2分の1?

私は、結婚していない父母の間に生まれた非嫡出子です。私は父から認知を受けています。父には離婚した元妻がおり、元妻との間に結婚中にもうけた子Aがいます。平成20年に父が亡くなり、相続が発生しました。相続人は、私と元妻との間の子Aの2人です。 父は遺言書を作成しておらず、今般、遺産分割協議をすることになりました。嫡出子Aと非嫡出子の私とでは、民法上相続分が異なり、私はAの2分の1の相続分しかないと聞きました。私は、父の財産を3分の1しか相続できないのでしょうか。

法第900条4号但書は、非嫡出子の相続分を嫡出子の2分の1とすると定めていました。ですから、嫡出子Aと非嫡出子である相談者は、相続分が2対1となるというのが従前の結論でした。

しかし、このような結論は、嫡出子として生まれることを選択できない子にとって酷な結論です。また、上記民法の条文が定められた当時から時代が推移して、家族における個の尊重が明確に認識されていることなどから、平成25年9月4日、最高裁判所は、遅くとも平成13年7月当時において、上記規定は法の下の平等を定めた憲法14条1項に反するとの判断を示しました。

この最高裁決定により、既に関係者間において裁判や合意などにより確定的に決まった法律関係を覆すことにはならないものの、それに至らない場合は上記民法の規定の適用を排除した上で法律関係を確定させることになりました。

そのため、本件でも、Aと相談者の相続分は等分とされなければなりません。

なお、この最高裁決定を受け、国会で民法第900条4号但書は削除されました。 

弁護士 和田 香

あべの総合法律事務所ニュース いずみ第35号(2014/1/1発行)より転載

ページの先頭へ戻る