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法律相談Q&A

自己都合退職でもすぐに失業保険を受給できるのか

会社の上司に嫌われてしまったようで、私だけ仕事をもらえなかったり無視されてしまったりします。このまま続けるのは辛いので、退職することにしました。会社からは「自分から辞めるのだから自己都合退職だ」と言われてしまっていますが、自己都合退職の場合は失業保険が支給されるのは三ヶ月先になると聞いています。
 私のような場合でも、三ケ月も待たないといけないのでしょうか。

 失業保険は、求職申込みを行った後七日が過ぎてから支給が開始されますが(雇用保険法二一条参照)、自己の責に帰すべき重大な理由によって解雇された場合、正当な理由がなく自己の都合によって退職した場合には、三ヶ月が経たないと支給されません(同法三三条一項。「給付制限」と言われます)。この後者の規定もあって、自己都合退職の場合は給付制限があると説明されることも多いようです。
 けれども、この給付制限の対象になるかどうかは、公共職業安定所長が厚労大臣の定める基準に従って認定するとされています(同法二項)。「雇用保険法第三三条の『雇用保険の受給制限のない自己都合退職』」(平成五年一月二六日付 基発第二六号)によれば、「上役、同僚等から故意に排斥され、又は著しい冷遇若しくは嫌がらせを受けたことによって退職した場合」には給付制限はされないと規定されていますので、あなたの場合も給付制限はなく、三ヶ月待たなくても支給されるのではないでしょうか。

弁護士 佐藤真奈美

あべの総合法律事務所ニュース いずみ第22号(2007/8/1発行)より転載

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