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法律相談Q&A

自転車同士の衝突事故と怪我

私は会社に自転車で出勤する途中、脇見をして自転車に乗っていた人に当てられ、横転して顔面に怪我をしました。一ヶ月ほど通院治療をし、後遺障害として額に長さ四センチの傷痕が残りました。私の受けた損害を請求したいのですが、どうすればよいでしょうか。

 あなたは通勤途中の事故として労災保険への休業給付などの請求ができるとともに、加害者に対し損害賠償の請求ができます。
 労災保険は申請すれば、(1)療養給付(治療費)(2)休業給付(給料の60%、20%の特別支給金)、後遺障害があれば、(3)障害一時金(一時金と特別支給金)などが支払われます。後遺障害についての障害一時金は、あなたが男性の場合は3センチ以上の線状痕が残ったとして14級10号の「男子の容ぼうに醜状を残すもの」に該当し、給付日額の56日分が支払われます。女子であれば12級14号の「女子の容ぼうに醜状を残すもの」に該当し、給付日額の156日分が支払われます。

 加害者に対しては、加害者に脇見運転の過失がありますので、(1)治療費(2)通院交通費(3)診断書作成費用(4)休業損害(5)傷害慰謝料(6)逸失利益(7)後遺障害慰謝料などが請求できます。
 労災保険では慰謝料は補償されませんが加害者には請求できます。
 労災保険から支給を受けた額は加害者への請求に際して差し引かれます(損益相殺といいます)が休業給付の特別支給金や一時金の特別支給金は、労災からのお見舞金とみなして差引かなくてもよいというのが実務の取扱いです。
 慰謝料がいくらか、過失相殺を考慮しなければならないかなどの問題点がありますので専門家に相談されるのがよいと思われます。

弁護士 蒲田豊彦

あべの総合法律事務所ニュース いずみ第18号(2005/1/1発行)より転載

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