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法律相談Q&A

三六(さぶろく)協定をこえる時間外労働

私の職場にはいわゆる「三六協定」があり、1ヶ月40時間までの時間外労働が可能になっているのですが、実際の私の時間外労働は80時間を超えています。何とかしたいのですが、どのような手段が考えられるでしょうか?

 「36協定」によって認められた範囲を超えた時間外労働は、労働基準法違反です。協定内容である時間外労働の範囲を超えて労働させた場合、使用者に刑事罰が科せられることもあります(労基法119条1号参照)。
 改善する手段としては、まず、会社との交渉によりやめさせる方法(組合に協力を求めるなど)が考えられます。ただ、これはたいへん勇気のいることですし、会社が自主的に改善しないことも十分考えられます。そのような場合には、外部からの力を求める手段が必要でしょう。具体的には、
 第一に、労基署に使用者の法律違反の事実を申告し、行政指導を求めることが考えられます。この申告は、従業員本人でなくても(家族・友人でも)できます。
 第二に、労基署または検察庁に対し刑事告訴(刑訴法230条)をすることが考えられます。
 第三に、このような場合にはサービス残業(ただ働き)となっている部分があるのが通常ですので、会社に対する未払賃金請求訴訟を提起することが考えられます。
 このように、様々な手段が考えられますが、それぞれ一長一短(例えば、在職中に民事訴訟を提起することは、通常は困難と思われます)ですので、職場の状況等に応じて、採り得る手段を考えてみてください。また、このような活動を支援する「労働基準オンブズマン」のホームページも参考にしてみて下さい。

弁護士 佐藤真奈美

あべの総合法律事務所ニュース いずみ第15号(2003/7/20発行)より転載

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