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法律相談Q&A

離婚後の面会について

私は現在、夫と離婚協議中です。離婚後、夫と完全に縁を切ることはもちろん、
夫には、子供と一切会わせたくありません。夫は養育費を支払う気もないようですし、
まったく会わせる必要はないと思うのですが、私の主張は認められるでしょうか。

離婚後に、子どもを監護養育していない方の親が、子どもと個人的に面会などすることを、面会交流(面接交渉)といいます。明文の規定は現在ありませんが、民法改正案では離婚に際して子との面会について協議する旨の規定が盛り込まれているようです。

 さて、面会交流について注意して欲しいのは、面会交流を認めるべきかどうかは子の福祉の観点から考える必要があり、妻が夫との縁を切りたいという理由のみで面会交流を拒絶することはできないということです。

 面会交流が子の福祉を害すると判断される場合には、面会交流に制限が加えられます。具体的には、子の意思・精神状態等、子に与える影響、同居親の監護養育に与える影響などの諸事情を考慮して判断することになります。ですから、ご質問の場合にも、このような事情があるかどうかを中心に考えていくことになります。

 また、面会交流と、養育費の支払いとは、基本的に全く別物です。養育費を払わないからといって、それだけで面会交流を認めなくてよいことにはなりませんし、逆に、夫側は、面会交流を認めてもらえないからといって養育費を支払わなくてよくなるわけではなりません。この点にもご注意ください。

 ご質問の場合には、子の福祉の観点から面会交流の可否・条件について話し合うとともに、養育費をきちんと支払うよう求めていくことになるでしょう。話合いがまとまらない場合、家庭裁判所に調停・審判を申し立てることになります。とくに、面会交流についての調停では、家庭裁判所調査官による調査や、試験的な面会交流など具体的な試行錯誤がなされますので、具体的に妥当な調整を図ることができます。当事者間での協議が困難な場合には是非ご活用ください。

 調停はご自身でも申し立てることができますが、弁護士が申立代理人となって申立手続きを行うこともできますので、詳しいことをお知りになりたい場合は、当事務所までお問い合わせ下さい。

  

弁護士 瓦井剛司

あべの総合法律事務所ニュース いずみ第30号(2011/8/1発行)より転載

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