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法律相談Q&A

新築住宅が風が吹くと揺れる

私は最近、1階が車庫になっている3階建の木造の分譲住宅を購入しましたが、風が吹くと揺れるように感じ、気分が悪くなります。  構造に問題がある場合、誰に対して、どのような請求ができるのでしょうか。また、その原因を調査したいのですが、どのようにすればよいのでしょうか。

 最近、1階に車庫のある3階建の木造の建売住宅がよく見られます。建築基準法では、構造の安全性を確保するために、タテ、ヨコそれぞれの方向について「必要壁量」を規定していますが、一般に間口が狭い住宅で1階に車庫を設けると、この必要壁量を確保することが困難になることがあります。あなたの家が風で揺れるのも、この必要壁量が不足していることが原因である可能性があると考えられます。
 このように建売住宅の構造に欠陥があるいわゆる欠陥住宅の場合、売主である分譲業者に対して瑕疵担保責任、債務不履行、不法行為などを理由にして損害賠償請求や補修請求を請求できる可能性があります。またこの住宅を建築した施工業者に対する不法行為責任、売買の仲介をした宅建業者に対する債務不履行責任(重要事項の説明義務違反)を追及できる可能性もあります。更に、建築確認図書と異なる建物が建築されている場合、監理者として届け出ていながら監理をしなかった建築士に対して不法行為責任を認めた判例があります(大阪地裁平成10年7月29日判決)。
 建物の構造の安全性や適法性を調査する場合、専門家である建築士に見てもらうのが一番よいと思われます。私が参加している「欠陥住宅関西ネット」では、希望者に対して調査をしてくれる建築士を紹介しています。

弁護士 岩城 穣

あべの総合法律事務所ニュース いずみ第9号(1999/3/23発行)より転載

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