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憲法再発見

第6回 憲法32条 裁判を受ける権利

 「何人も、裁判所において裁判を受ける権利を奪われない。」
 当たり前のことですが、全ての人が、自己の権利が害されたり、自由を奪われた時に、政治権力から独立した公平な司法機関(裁判所)に対して救済を求めることが、憲法上、明文で定められています。
 とりわけ、最高裁判所による違憲審査権を認めた日本国憲法の下では、憲法13条により保障された個人ひとりひとりの基本的人権が多数者によっても害されることのないよう、不可欠の前提となる権利です。
 ただ、いくら、裁判を受ける権利があるといっても、多くの場合、一般の方が裁判を独力で起こすということは容易なことではありません。そのためには、我々弁護士のような法律問題に従事する人間の助力が必要となります。
 このように憲法が定めた大切な権利が、実りあるものとなるかどうかは、我々だけでなく、裁判官、検察官等、裁判実務に携わる一人一人の努力にかかっています。また、経済的な事情で裁判を受けることが出来ないということがないように、法律扶助の充実もより一層進められなければなりません。
 「裁判を受ける権利」が絵に描いた餅とならぬよう、みなさんも、常に注意を払って下さい。

弁護士 上出恭子

あべの総合法律事務所ニュース いずみ第12号(2001/9/1発行)より転載

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