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憲法再発見

第2回 日本国憲法の5原則

 日本国憲法は国のあるべき姿として、(1)民主主義、(2)自由主義、(3)平等主義、(4)福祉主義、(5)平和主義の5つの原則を定めています。
 民主主義は国の統治の方法や形体に関する原理であり、自由・平等・福祉・平和は統治の目標に関する原理です。
 憲法前文は国民主権、国民自治、国民享受という民主主義政治の基礎原則を謳っています。憲法本文でも主権者としての国民の地位を確認し、国民を憲法改正権者とみなし、国民の代表である国会を国権の最高機関としています。
 自由主義は国民の国家からの自由として自由権(表現の自由や学問の自由など)の保障や国家の権力についての三権分立を規定しています。
 平等主義などは個人も平等に扱われる原則です。これは有名な法の下の平等原則のほか、選挙権の平等、両性の平等、教育の機会均等などになって表れます。
 福祉主義は健康で文化的な生活を営むという生存権的基本権や教育を受ける権利や勤労する権利や労働三権の保障となっています。
 平和主義についてはあらゆる戦争の放棄を謳った憲法九条があまりにも有名です。  現実の政治や社会をよくするためには、国民が賢明に選挙権を行使しなければなりません。富が偏在し自由も形式的なものとなり必ずしも平等な世の中ではありません。国民への福祉予算もどんどん削られています。自衛隊や米軍基地が平和を脅かしています。
 私たちはもっと主体的に憲法の理念を守り発展させていく意識をもち、行動をしていかなければならないと思います。
 日本国憲法は世界に誇る憲法だと思います。横暴で反憲法的な政策をとる政治や政党を私たちはよく見極め監視していくことが国民主権を実現するうえで大切ではないでしょうか。
 今シリーズは少し教科書的になってしまいました。

弁護士 蒲田豊彦

あべの総合法律事務所ニュース いずみ第7号(1998/2/10発行)より転載

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