事務所ニュース「いずみ」

弁護士活動日誌

はじめての最高裁 

今年の1月に最高裁判所(最高裁)に対する上告が受理され、弁論が開かれることになり、最高裁に行く機会がありましたので、ご報告します。弁護団は、濱田・小林法律事務所の濱田耕一弁護士、濱田加奈子弁護士、当事務所の蒲田弁護士、岩城弁護士、私の5名です。

 ここで、簡単に裁判所についてご説明すると、日本における裁判所の種類は、最高裁と下級審裁判所である高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所、及び、簡易裁判所の5つです。

 日本では、原則として、裁判で判決が確定するまでに、1つの事件につき上級審に判断のやり直しを求める機会が2回あり、合計3回までの審理を受けることができる三審制が採られています。

 簡易裁判所が第1審裁判所である場合を除き、最高裁が3審目の裁判所であり、最終的な司法判断を下す機関です。

 もっとも、最高裁判所に審理を求めることができるのは、第2審の判決に憲法違反がある場合や最高裁が必要と認めた場合等、極めて限定的です。

 そのため、実際に最高裁で口頭弁論が開かれて、審理を受けられる機会は、滅多にありません。

 さて、いよいよ期日当日のことに話を移します。

 まず、最高裁の建物の中に入る際ですが、正面玄関から入るのかと思いきや、そうではなく、通用門のような出入り口があり、そこから中に入ります。

 門には、当日裁判所に来る予定の人の名簿を持った警備員が数名おり、トランシーバで内部と連絡を取りながら、氏名の確認をします。

 建物の中に入ったところには金属探知機の機械が置いてあり、傍聴人の方はボディチェックを受けるようです。

 建物の中に入ってしばらく行ったところに待合室があり、そこで期日が開かれる時間まで過ごすことになります。

 その後、時間になると法廷に案内されます。今回は、最高裁の15人の裁判官のうち5人の裁判官による裁判でしたので、法廷は小さめでしたが、まるで小劇場のように重厚感がある造りでした。

 そんなこんなで緊張しながらも、どこか浮かれた気持ちで臨んだ期日でしたが、何かしら違和感を感じました。

 最高裁は、司法機関の頂点にある裁判所ですから、権威を保つ必要があり、防犯対策も重要であるのは間違いないのですが、事件関係者以外の傍聴人の姿がなかったことが違和感の原因です。

 裁判員裁判が始まり、国民の司法参加が進められているこの機会に、市民に開放された裁判所に変えていく必要があるのではないかと思います。

  

弁護士 和田 香

あべの総合法律事務所ニュース いずみ第30号(2011/8/1発行)より転載

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