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弁護士活動日誌

サービス残業代の支払

 今取り組んでいる訴訟の中に、「サービス残業代の支払い」を求めているものがあります。長時間の時間外労働を強いられ体調を壊し、「このままではやっていけない」と思って自主退職した男性が、退職した会社を相手に、在職中の未払い時間外手当の支払いを請求している事件です。提訴するにあたって、毎日の出社・退社時間がつけられたスケジュール帳をもとに、過去2年間でどれくらいの時間外労働をしていたのか表を作ってみました。それによると一ヶ月間に休みは2日、徹夜が3日という月があったり、と、想像を絶するような過酷さです。
 会社勤めの私の友だちに会うと、みんな「サービス残業は当たり前」と言います。職場は22時に閉められるから家に持ち帰って徹夜をしている人、会うたびにげっそり痩せていく人……。みんなしんどそうで、かといって残業を拒否して帰れるわけでもなく、「しゃあないやんなあ」という話で終わってしまいます。でも、そういった長時間残業の中で、労災・過労死がたくさん起きている訳で、何とかしたいけど何ともできない! といういらいら感をずっと持っています。働いている友だち自身は、もっとやるせない気持ちを持っているのではないかと思います。
 そういった状況に警鐘を鳴らすものとして、「サービス残業代」請求訴訟の意義は大きいと思っています。サービス残業は当たり前じゃない! と、声を大にして言いたい。長時間残業をなくす、小さな、ひょっとしたら大きな一歩になるのでは、と、かなりやる気です。
 やる気になっているもう一つの理由に、いろんな人に育ててもらっているなあと、日々実感できる点があります。原告の方・事務局・先輩弁護士みなさんに、私の仕事の改善点や、他の様々な視点を指摘していただいたりで、「このままいくと、数年後にはやり手弁護士になってるかも!?」と、しょっちゅう感じています。
 司法試験受験前からやりたかった労働事件、かつ、入所してすぐ出会った事件ということで、一生思い出に残る事件になりそうです。たくさんの方に応援していただけたらと思います。

弁護士 佐藤真奈美

あべの総合法律事務所ニュース いずみ第14号(2003/1/1発行)より転載

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