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寄稿

少子高齢化についての考察

 毎年出生数が減少して来ているが、昨年は第二次ベビーブームの2分の1以下になったという。幾ら子育て支援策を講じても、歯止めは効かない。少子化が話題にされてから久しい。そこへ年々高齢化が加わり、最早看過出来ない国策的問題である。少子化の理由(当然出産しない為)は何故か!?―私が関与している学生(8:2で女性が多い)とのディスカッションで一番多いのが、「子供は要らない」と云う。  

 その理由の第1は、養育と教育に掛る費用いわゆる経済的負擔である。その第2は、育児子育て等による自己の時間の割愛される事への不満―拒否。これらは一般論である。所がこれが彼女らの根深い認識となっている。

 従って“子供不用”故、結婚という理由も自然と(必然的に)希薄となる。  

 重複やバイトによる本人支出を考慮に入れても、概算1500万円位は要るのではないだろうか。

 依って彼女らの言い分はこうだ。

 ◦子供(受胎~大卒迄)の費用

  ◦上記による割かれる自己時間

 ◦将来にかけての(子供達への)不安

   銀も金も玉も何せむに

      勝れる宝子にしかめやも―

                          山上憶良  

 現在この倫理観は無い(薄い)。形而上、形而下の両領域に於て、打算即物的な思考がウエイトを占めている。自分のDNAを残し度い意識も希薄だ。性的欲求の処理方法も認識済みであれば、貯蓄の面でも、時間確保の面でもシングルの方が断然有利である。依って、「結婚=忍耐、束縛」の方法は取らない。強烈に浮き出された一面である。  

 本来人間はエゴイストである。  

 一瞬いみじくもニイチェの“永劫回帰”が想起された。

〈出産から大学卒迄の諸費用〉 (概算数字)

出産及び育児 90万

子供への養育費 90万

大卒迄(22年間)食費 670万

大卒迄小使他費 450万

大卒迄夜料他費 140万

医療其の他費用 190万

〈幼稚園~大学卒迄の教育費用〉   公 立    私  立

幼稚園(2年間)           60万~68万  146万~148万(147万)

小学校(6年間)           300万~310万  (省略)

中学校(3年間)           225万~305万    520万~530万(525万)

高等学校(3年間)         250万~260万    470万~480万(475万)

大学(4年間)            490万~500万   (文系)600万~610万(605万)    

                                 (理系)700万~740万(720万)

大学(6年間)                        医・歯学部 2,900万~3,000万(2,950万)い

田中 良彦(作家)

田中 良彦(作家)氏のご紹介

 田中良彦さんは、日本ペンクラブの会員で小説家です。PENクラブのNは、Novelistsの意味で、田中さんは小説家としてペンクラブの会員になっておられます。
 田中さんは、特にノンフィクションを得意の分野とされています。
 代表作は、小説「夜の底辺」であり、また劇作「白い雲の彼方に」の著者です。「白い雲の彼方に」は特攻隊の悲劇を通じ反戦を訴えられた戯曲作品で何回も劇団などによって上演され、多くの人々に感動を与えたものです。
 また、大和郡山市が主催する「読書のすすめ」の講座や「文学」についての講演など広く活動されています。
 田中さんは、スキーや剣道、写真、活け花、作詞や作曲も手がけるマルチの活動をされています。
 私は縁あって田中さんと知り合いとなり親しくお付き合いをし、また事務所にも相談に来られたり知り合いの方を紹介して下さったりする仲です。
 私は、田中さんが益々健筆をふるわれていい作品を発表されることを楽しみにしています。

弁護士 蒲田 豊彦

あべの総合法律事務所ニュース より転載

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