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寄稿

過労死事件のセンター事務所

 あべの総合法律事務所は、文字どおり過労死をなくす運動のセンターの役割を果たしておられます。
 大阪過労死弁護団の中心となる事務所として、監督署における労災認定の闘い、労災認定を求める行政訴訟、損害賠償請求事件等で数々の成果を挙げられています。これまで送っていただいた勝訴の判決や決定は数え切れません。これらの闘いを、被災者とその家族を支える運動として取り組んで来られている点が、またすばらしいと思います。
 大阪の「過労死家族の会」は, 毎月1回、あべの総合法律事務所で開かれており、全国の過労死を考える家族の会の中心となって活動されています。法律事務所で家族の会が開かれ、弁護士と一緒になって過労死問題に取り組まれる活動スタイルは、各地の法律事務所の模範とすべきものです。
 また、過労死をテーマにした名古屋の劇団「希求座」の演劇、「突然の明日」「あの子が死んだ朝」等の大阪公演には、法律事務所が家族の会と一緒になって「観る会」を組織して成功させるなど、文化活動まで組織するエネルギーには、感心しております。過労死を考える家族の会も希求座も名古屋が「発祥の地」ですが、その活動が大阪で大きく発展しているというのが率直な感想です。
 過労死弁護団総会に出席されるあべの総合法律事務所所属の弁護士の顔ぶれから受ける印象は、岩城先生と生きのいい若手女性弁護士の事務所というところですが、事務所ニュースを拝見すると、所員の皆さんは、多士済済。楽しそうな事務所でうらやましくなります。これからは弁護士にも専門分野が求められる時代になると思います。
 あべの総合法律事務所が過労死事件のセンターにふさわしい事務所として、ますますその陣容を充実され、発展されることを期待しております。

弁護士 水野 幹男

弁護士 水野 幹男氏のご紹介

 水野先生は、東京の岡村親宜・大阪の松丸正の両先生とともに、過労死事件に早くから取り組まれてきた草分けの弁護士です。これまで、有名なトヨタ過労自殺事件の名古屋高裁判決をはじめ数々の勝訴判決を勝ち取り、また、一時期大きな社会問題となった団体定期保険問題(従業員に保険をかけ、従業員が亡くなったら会社が保険金を受け取るもの)では、全国の取り組みの牽引車となり、制度の改善につなげられました。
 いのちを奪う働かせ方に対する怒りとエネルギー、その一方で遺族や若い弁護士を包み込む優しさを兼ね備えた、私の最も尊敬する弁護士の一人です。私が弁護士になって6年間くらい、1件も業務上認定を得られない厳しい時期が続きましたが、このころ行っていた私たちの研究会に二つ返事で名古屋からわざわざ来て下さり、にこやかな「水野スマイル」で大いに励まして下さったことは今でも忘れられない思い出です。
 これからも、ますますのご活躍を期待するとともに、私たち後進へのご指導をお願いします。

弁護士 岩城 穣

あべの総合法律事務所ニュース いずみ第22号(2007/8/1発行)より転載

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