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寄稿

忙中閑あり トランプも楽しいけど、絵も面白いよ

 15年前のことでした。関西勤労者教育協会主催の秋の旅、信州上高地の民宿の夜のことです。
 旅のメンバーの一人でNTTにお勤めの画家山中孝夫さんが、突然ご自分の画材道具とハガキサイズの画用紙をみんなに配りはじめました。トランプの7人が生徒の「お絵書き教室」です。テーブルの真ん中におかれた、山中作の何種類かの「上高地の風景画」の模写がはじまり1時間。ほんとに子どもの時以来という人など何年ぶりかで絵筆を持って、わいわいいいながら挑戦した生徒たちは大喜びでした。いよいよ作品の合評会。ずらりと並んだ作品の一つ一つに山中さんからあたたかいメッセージが。私には「なかなか論理的な絵ですな」なんて批評。
 大阪に帰ってすぐ、梅田の地下の画材屋さんで、ハガキサイズのスケッチブックと色鉛筆を買いました。テレホンカードの美しい山の写真を見て描いてみたり、講演で行くさきざきで風景画を楽しんできました。
 10年ほど前でしょうか。画家の坪井功次さんというすごい画伯に、うれしそうに自分の作品を見せたら、「先生、もっと大きい絵を描いたら」と言われて、深井(堺)の絵画サークルを紹介下さいました。月に1回、土曜の夜です。なんとも楽しい教室でした。小学校の坊ちゃんから、中年のお母さんまで、10 人あまりのメンバーです。坪井先生はほとんどなにもいいません。尋ねたら丁寧に答えてくれます。10時半ごろ一斉に並べて一つ一つコメントをいただきます。はじめは水彩でしたが2年目ぐらいからみんな油に挑戦しました。
 月に一度、ほんのわずかな時間ですが、絵画に挑戦するときまた新しい自分にであった感じで不思議な気持ちになります。このサークルには岩城弁護士の奥様がおいでになられたこともあります。奥様の母上もすごく立派な絵をお描きになり、先日裁判所の近くの現代画廊で個展を開催され素晴らしい作品をみせていただきました。
 サークルのほとんどは深井のご近所のみなさんが中心で、京都の私には終われば最終電車で深夜の一時前に帰宅というハードな教室ですが休まず続けてきました。
 夏の平和美術展にも、あつかましくも5年続けて出品しました。そしてこの度、父治三郎(18年前に他界)の遺作『遺産』という名のパリのエッフェル塔の絵(二科入選)などと一緒に『二人展』を開催しました。12月一ヶ月、会場使用料無料という魅力にひかれ『トリーピピット』という天満のハーブティーの店でお世話になりました。
 旅のスケッチと平和美術展の作品などみなさんに楽しんでいただきました。
 絵画って楽しいものですね。

関西勤労者教育協会 中田 進

関西勤労者教育協会 中田 進氏のご紹介

 中田進先生は、関西勤労者教育協会(関西労働学校)という学習団体の「名物」講師です。
 かなりのご年配とお見受けしますが、いつも若者たちと接し、日本や世界、未来や夢を熱く語り合っておられるためか、本当に若々しく、いつもいきいきとしています。毎日、大阪に限らず、全国を講演で飛び回っておられます。
 先生と知り合ったのは、1992年に名古屋の劇団「希求座」が過労死をテーマにした劇「突然の明日」を創ったとき、その大阪での上演の取り組みをいっしょにさせていただいたことからでした。その後先生は、過労死事件の支援にも積極的に関わられ、これまで土川事件(24歳デザイナー)、廣瀬事件(21歳雑誌制作アルバイト)の支援の会の会長を務めていただいたりしました。
 先生は、大変ご多忙な中でも、絵を描くことをご趣味とされており、今回これをテーマにご寄稿いただきました。今は亡きお父さまと2人での個展を開かれたとのこと、いかにも中田先生らしいと思います。
 先生のこれからのますますのご活躍を期待しています。

弁護士 岩城 穣

あべの総合法律事務所ニュース いずみ第18号(2005/1/1発行)より転載

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